2月12日の日経MJで、こんな記事を見つけました!

「加工用野菜も自社農場で」ヨーカ堂、直営10か所目

ざっくりした内容は、地元の生産者と協力して野菜をつくり、店頭で販売する以外にも、規格外品などを漬物・サラダ用に加工するといったものでした。

イトーヨーカ堂、イオンなどが農業に参入して、約5年が過ぎました。
事業計画では5年がひとつの節目です。この期間で、撤退するか継続するかを判断していることが多いんですね。

継続の判断をすると、いよいよ本格的に農場を拡大していきます!

そんな中で、この記事の内容には、企業のさまざまな狙いが感じられます。その狙いを分別すると、3つに収まると考えました。

➀競合他社との差別化、
➁自社の管理体制の強化、

➂農家のコントロール

➀の差別化は、わかりやすいですね。生産と販売の距離を短くすることで、鮮度の向上・作り手がわかる安心感などが、消費者に訴えやすいです。ほかにも農家さんによる直接販売などもできますね。

➁の管理体制の強化は、農場の管理やトレーサビリティの一元化ができることです。他にも、改正食品リサイクル法の求める基準を、達成するための管理もやり易そうです。
日経MJの内容によると、イトーヨーカ堂では、加工場から出る残渣などを、リサイクル堆肥として再利用することで、リサイクル率を上昇させているといったものでした。

➂の農家のコントロール、これが私の一番気になるとこです!
これに関しては、賛否両論があると思います。よって、この内容はあくまでも、私の主観ですからね。
わたしは、量販店が入り込んでいくことで、農家さんの主体性が失われていくように感じてなりません。例えば、農場名が与えられる、そこで使う堆肥、農薬、資材などが義務づけられる、販路も指定先のみになる。そのかわり、販売や金銭面の苦労がなくなるといったメリットがある。
 これでは、今の流通構造と、さほど変わらないと思います。ただ、中間マージンが減るだけですね。当然、中間マージンが減れば、農家さんの手取り額が増えます。しかし、自らの選択肢がなくなってしまいます。

これって、本当に良いことでしょうか?
皆さんは、どうでしょうか?

以上、簡単ですが、量販店の狙いをまとめてみました。

 今後、日本の農業が発展していくには、さまざま課題があると思います。その1つが農家さん一人一人の主体性の確立ではないかと、考えています。今までは、JA,市場といったところが主体となっていましたが、それが量販店に代わるだけのような気がしてならないです。今以上に、農家さんの主体性が失われていくと感じられます。

本当に日本の農業が強くなっていくためには、農家さん自らが考え、行動を起こしていける環境を作ることが必要であると思います。(この辺は、安倍総理に期待ですねw)


現在、そだてるでは、自分で行動をおこしたい農家さんも募集しています。
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