念願叶って、北野農園の北野忠清さんにお会いしてきました!
北野農園さんは貝塚市の有名な水ナス農家さん。
それはもう、関西の色んな農家さんにお会いする度に、
「北野さんにはもうお会いになりましたか?」と聞かれるほど。

D&DEPARTMENT大阪にて毎月第3土曜日に開催されている小さなマルシェ。
ここに北野さんが現れるとの情報をキャッチし、勇気を出して、いざ
知名度が高く、しかも男前だということで、若干緊張しながらも恐る恐る近付き、話しかけてみると・・・

とっても明るく気さくな方でした!!
そして謙虚。
「お陰さまで、名前だけが一人歩きしててねぇ~(笑)」なんて笑われていました。

昨日販売されていたのは、いちじく(岸和田)、梨(河内長野)、大根菜(貝塚)です。
いちじくは早々に完売し、私が訪れた際にはありませんでした。

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販売するのは貝塚のお二人、
北野さん(写真左)と、西阪農園の西阪さん(写真右)。
お二人とも実家が農家で、就農の同期だそう^^ とても仲が良さそうでした
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西阪さんは2ヶ月後に結婚を控え、余裕がないとのことで(笑、今回は北野さんにお話をお伺いしました

北野さんは農業を始める前の3年間、IT企業で社長の側近として働かれていました。
そのため自然と経営者目線が身についていったようです。
また、社長の意見を、各部門の上層部に伝達するという役目も担われていたそうで、その辺りが現在の情報発信力に繋がっているのかもしれません。
北野さんは現在、ブログやtwitterの活用はもちろん、マルシェや各種イベントなどへも積極的に参加されています。
若手農家の代表格として、経営者目線で農業を考えること、そしてそのうえで、積極的な情報発信が不可欠であるということを、他の若手農家さんへ示すべく、自ら体現されています。

D&Dの月1マルシェはかれこれもう3年ほど続けられているそうです。
北野さんは名前が売れているし、忙しい中こうしてマルシェをする必要があるの?なんて思ってしまいますが、これには”商売”以上の意味があります。
「お洒落なお店の前で農家が野菜を売っている、ということが大事。
今の時期は特に野菜が少ないけれど、たとえ野菜が1種類しかなかったとしても毎月継続してここでマルシェをやり続けなければいけない。情報発信は継続しなければ意味がないから。

こうやってひとつひとつの活動を大切にする北野さんは「小さくても強い農家を目指している」そうです。息子が将来農業を継ぎたいと言ったときに継げるようにはしておいてあげたいから、だそう。

かれこれ1時間近くお話していましたが、野菜の話が全く出てこない北野さん。
それもそのはず。想いはもっと深いところにあります。
「以前IT企業の社員として、いつも頭で考えていたのに対し、現在は農家として、自然に触れ直接肌で感じている。その感覚の違い、『農業』ではなく『農』というか。そういう皮膚感覚みたいな部分をもっと世の中に伝えていきたい

D&Dのように、高いセンスを持つ人が集まってくる場所で、若手農家さんが『農』の素晴らしさを世の中に発信する。その連鎖で『農』のコミュニティが広がり、結果、仕事としての『農業』も活性化していく。
北野さんのような若手農家さんの存在が、若者の新規就農の背中を押してくれるのだと感じました。

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かれこれ1時間ほどお話していて、
気付けば足を蚊に刺されまくっていましたww
(D&Dの向かいが南堀江公園なので蚊が多いんですよ・・・)
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話は尽きませんが、あまりに足が痒くなってきたので、
「続きは今度農園に伺って聞きます」と帰りました(笑)

北野さん、とても楽しい方でした
次回はどんなお話が聞けるのか、今から楽しみです^^

北野農園
大阪府貝塚市海塚173
TEL:072-431-6747
http://www.kitanofarm.com/