大阪岸和田市のキノシタファーム紹介ブログ!

今回ご紹介する農家さんは、大阪の岸和田でミニトマトをつくっている木下 健司さんです。
木下さんは、大阪府4Hクラブ連絡協議会の現会長を務めています。以前は岸和田4Hクラブの会長も務めるなど、非常にリーダーシップのあるかたですよ
2014-04-02 18.09.19-s
(木下健司さんです)

4Hクラブ(農業青年クラブ)の4Hとは、農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hands)を磨き、科学的に物を考えることのできる頭(Head)の訓練をし、誠実で友情に富む心(Heart)を培い、楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)を増進するという、同クラブの4つの信条の頭文字を総称したものです。

木下さんは農業を始めて6年目で、もともとは営業の仕事を行っていたそうです。なぜ、農業を始めたのかを訊ねてみました。木下さんは実家が農家であり、30歳までに農業を継ぐか、今の会社で働くのかをずっと悩んでいたそうです

そんなおり、地元の先輩が「農業ってやりたいからといって、すぐにできる仕事じゃないよ。家が農家ならそれってチャンスやん」と言ってくれたのがきっかけで、何かが吹っ切れたそうです。そして、農業への道へと進んだそうです

ここで、木下さんの変わっているところ(笑)なんですが、父親と同じ農作物(軟弱野菜)は作りたくなかったそうです。理由は、同じものをつくったら、父親に勝てないと思ったからだそうですよ

そして、色々な運命のいたずらもあり、バッグ栽培と呼ばれる方法にたどり着いて、今では美味しいミニトマトを作っています。

バッグ栽培の特長は、バッグのなかで栽培するため、農業で一番難しいと言われる土づくりを行う必要が無いということです。農業のノウハウを持っていなかった木下さんにとって、この農法はすごくインパクトがあったそうです

そして食べたミニトマトも、ものすごく美味しかったそうです
(木下さんはトマトが嫌いだったそうです)
2014-04-02 14.51.45-s2014-04-02 14.52.02-s
(これが、うまトマトです)

早速、バッグ栽培の技術をもっている川合肥料さんの研修農場に行き、半年間、みっちりと研修を受けたそうですよ。(通常は1~2週間で研修が終わるそうです)
近畿では木下さんのところでバッグ栽培の研修が受けれるそうです
2014-04-02 14.16.49-s
(バッグ栽培)

木下さんのこだわりは、糖度8度以上のミニトマトを周年で提供できる体制を整えていることです。
実際に私が畑で食べたミニトマトも糖度9.5度ありました(めっちゃおいしい

しかし、ここまでたどり着くのは容易でなかったそうです。最初の2年間は全然うまく行かずに、このままではダメなんじゃないかと思った時もあったそうです。でも試行錯誤を繰り返しながら、研究を続けなんとか、今の状態にまで持ってこられたそうです。
2014-04-02 14.36.25-s2014-04-02 14.47.29-s
(キノシタファームの主戦力、宜野座(ぎのざ)さん)
宜野座さんが丁寧に、一粒ずつ愛情をこめながら収穫していました

2014-04-02 18.09.07-s
(ここでも、コロが大活躍ですね(笑))

ちなみに木下さんのミニトマトの品種はラブリーサクラといって、あまり市場には出回っていないものなんですよ
理由は、品種特性と形にあります。詳しく書くと長くなるので、興味のある方は、私の野菜ソムリエによる野菜講座を受講してください(笑)

そんな木下さんのこだわりミニトマトが買えるお店は、
葉菜の森
愛彩ランド
と一部のスーパーです。

お店の人に、おいしいミニトマトが食べたいといえば、木下さんのミニトマトを出していただけます(笑)

最後に木下さんの夢や目標について聞いてみました。木下さんはミニトマトの観光農園をやりたいそうです。
イチゴなんかはけっこうあるのに、ミニトマト狩りがないのは変だからだそうですよ!

木下さんらしいですね(笑)
2014-04-02 14.28.58-s
(バッグ栽培のため、足元は非常にきれいです)

2014-04-02 14.28.47-s
(暖房にはヒートポンプを入れており、重油に比べ燃料代が6~7割で済んでいるそうです)

ミニトマト狩りをするためには、大きな農地も必要になるし、品種も増やす必要がある。でも実現できたら、めっちゃ楽しいやろなぁと語る木下さんを見ていると、こっちもワクワク・ドキドキしてきましたよ(笑)
木下さんの夢や目標が実現できるように、これからもいろいろとご協力させていただきますね


まだまだ、そだてるでは農家さんを募集しております。
情報発信をしたい農家さん、ちょっと相談にのってもらいたい農家さんがおられましたら、お気軽にご連絡ください。