農業経営者にとって、農業簿記は重要なスキルです。

農業経営は、一般的な業種に比べて、保有する資産の種類も多かったり、
生産される作物の種類も多いのが特徴です。
そのため、収入や支出の形態も非常に多様で、複雑なものと言えます。

そのため、自分の経営状況を把握することは難しく、
農業経営の実態を正確にとらえるためには、きっちりと簿記記帳をすることが大切です。
農業簿記は、その重要な簿記記帳をするための技術です。

経営改善につなげるためには、財務諸表(「損益計算書」や「貸借対照表」)の分析だけでは不十分です。
例えば、「所得が少ない」、「コストが高い」といった原因を分析する時も、生産物、資材の価格、生産技術の良し悪しなどが密接に関係しています。
その生産技術等の良し悪しを分析するには、生産業務の記録(物的記録簿と呼ばれる)の記帳も必要となってきます。

農業経営の分析・診断は、まず、農業経営の実態を正確にとらえていることが重要です。
問題点の発見と経営改善を図るには、簿記記帳をキチンとして、生産業務の管理記録などと見比べて対応する必要があります。

農業経営の規模拡大や合理化を図るためには、「資金の借り入れ」という話にも繋がってきます。
借り入れするためには、農業経営の長期計画に基づく必要な資金額や返済計画を立てないといけなく、そういったシーンでも、農業簿記の知識が役立ちます。

カリキュラム例

複式簿記とは
仕訳と転記のルール
勘定科目とは
減価償却とは
仕訳の実際例
決算書の見方

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