サカナ界の王子様!『食一』田中淳士さん

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サカナ界の王子様!『食一』田中淳士さん

カマガリ、ハチビキ、エチオピア…

これ、何だかご存知ですか?
実は、これ全部、の名前なんです。しかも、全部食べられるんですよ。

今回、私たち農業サポーターズは、農業界を飛び出し、水産業界で注目の方にお会いしてきましたッ

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京都市で、珍魚を中心とした魚卸会社『食一』を経営する、田中淳士さんです
田中さんは、自ら全国の漁港を回り、珍魚を中心に買い付け、産地から飲食店に直送する事業を行われています。

田中さんが同志社大学在学中に立ち上げられた、『食一』。
大学を一年間休学し、車で寝泊りしながら、一人、レンタカーで全国の漁港を回ったといいます。
今でこそメディアや書籍に引っ張りだこな田中さんですが、会社設立後は物凄く苦労をされたそうです。もともとは現在のように、珍魚を取り扱っていたわけではなく、市場に出回っている一般的な魚を、「うちのは鮮度が違うんですよ!」と、売り込んでいたそうで、飲食店からは「言いたいことはわかるけど他で買ったほうが安いし…」と、なかなか上手くいかなかったそうです。

そこで目を付けたのが「珍魚」
食べてみると美味しいのに、市場に出回らず、捨てられるか、産地内で消費されているだけ。ここに、田中さんは新たなビジネスの可能性を見出したのです。
差別化提案として、珍しい魚を、調理方法や産地の情報と共に飲食店に売り込む、という独自のビジネスモデルを築き上げました。現在では、売上の7~8割を珍魚が占めているそうです。
「珍魚は全国からかき集めれば結構な量になる。でも、大手が参入できるほどの量には満たない。」と、田中さんは胸を張ります。

それにしても、立ち上げ当初、事業が思うようにいかなかった頃、自分ひとりで、一体どうやってモチベーションを維持していたのでしょうか?
また、実績がないにも関わらず、漁港や飲食店にどうやって売り込んでいったのでしょうか?

その秘密は「学生起業」にありました。
「学生という立場を最大限に活かし、『今大学生ですが、こんなことをやってるんです』とアプローチすることで、会社の重役の方々に話を聞いてもらえ、しかも、賛同してもらいやすかった」のだとか。
「常に、同志社大学の名刺と『食一』の名刺、2種類持ち歩いていた」そうですよ。

モチベーションの維持も、「学生起業だからできた」と田中さんは笑います。
「サラリーマンを経験せず、学生のまま『食一』を始めたから、無給でも気にならなかったし、生活水準も学生のままでやってこられたんだと思う。」
世の中の大学生をポジティブにする言葉ですね^^

もう既に学生という立場ではないにしても、今回の田中さんのお話には学ぶところがたくさんありました。
まだ世の中に出回っていない「珍魚」というものに、新しい価値を乗せ、広めてゆく
この考え方は農業の分野でも応用できることではないでしょうか。

農業界には、先日ご紹介しました、イチジクや葡萄のように、見た目の美しさや流通上の都合で、最も美味しいタイミングでは食べられていない青果物がまだまだたくさんあります。
農業活性化のため、そしてより多くの人たちに本当に美味しいものを食べていただくため、
私たちは今後も情報発信を続けていきたいな、と思う次第であります^^

食一(しょくいち)
〒600-8008 京都市下京区四条通烏丸東入ル長刀鉾町8 京都三井ビルディング5階
TEL:075-222-8660
http://www.shokuichi.jp/index.html

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